えろす物語-愛子-

 1〜7 2006.1.5〜2006.3.3

     

中野愛子は大手銀行に勤めるOLであった。大学を卒業して入行し3年目を迎えた新春のことだった。25歳の誕生日を迎えて、大学時代の同窓会兼新年会の集まりに出席した。京都は河原町の繁華街から少し上がったホテルで、集まりが催され、その二次会で巡りあったのが、大原俊介だった。
「中野さんとは久しぶり、卒業以来やね!」
俊介は、大手貿易商社に就職していた。すでにエリート社員の入り口に立っていた。グレーのスーツを着こなし、赤めのネクタイを締めた男に変貌していた。
「まあ、大原クン、見違えるような男になって、仕事頑張ってるんでしょうね」
「まあ、ね、ところで中野さん、いや、愛ちゃん、美人になってしもて、オレの出る幕じゃないね、へえ〜!」
中野愛子は、学生時代からその美貌を振舞っていたが、銀行に勤めるようになって、一段と冴えていた。それも今夜の集まりには、和服姿で現れたのだ。

       
     

すでに大人となった愛子と俊介だったが、顔を合わせて近況を報告しているうちに学生時代に戻った。学生時代、特別な関係ではなかった。経済学部でマクロ経済学講義を受け、ゼミのクラスが一緒だった。特別な関係ではなかったから、卒業後は音沙汰なしだった。
「大原クンは東京にいるんでしょ、いいわね、流行の最先端で、お仕事もバリバリこなしてるんでしょうね・・・」
「中野さんだって、仕事は大阪本店勤務でしょ、為替と会社設立とかの部署なんだろ、キャリアだね」
愛子も俊介も、いわばエリートの部類に属する。その夜は、俊介はホテルに泊まる。愛子は、一人暮らしだ。お互いに気儘な夜を過ごせる男と女だった。

二次会が終わって、愛子は俊介を連れて、学生時代によくコンパの帰りに立ち寄ったスタンドバーへ行った。スタンドバーは、祇園街の少し奥まったところにあった。愛子はすでに酔っていた。スタンドバーの名前は、風の火亭と云った。愛子は、俊介に抱きかかえられながら、スタンドバーへ入ったのだった。京都と大阪を結ぶ電車が終電となる時間になって、愛子の酔いが一層はげしくなった。酩酊状態だ。
「なによ、わたしをからかってさぁ、課長のセクハラ!こんちくしょ〜!」
愛子は、カウンターに顔を伏せたまま、俊介に聴いて欲しいといわんばかりに、管巻いていた。風の火亭が店じまいの時間になって、愛子は俊介に抱えられて店をでた。京都の新春の深夜は冷たい空気で満ちていた。

     

俊介は愛子を伴って、宿泊先のホテルへ戻った。京都と大阪を結ぶ電車が終わり、俊介はためらいながらも、酩酊状態の愛子を連れ込んだ。コートを脱がせてルームの椅子に愛子を座らせる。タイトスカートがめくれて、ストッキングに包まれた太腿が腰下10pあたりまで見えた。薄ブラウンのストッキングの奥に白いパンティが見えた。
「ぁあ・・・ここはどこ、ホテル?どこなの・・・」
愛子が、少し酔いが醒めてきた様子だ。俊介は、愛子の肢体を見て、むらむらした気分が沸き起こらせたが、介抱するために部屋へ入れたんだと、頭の中で弁明の方策を考えていた。

愛子の目が覚めた。俊介の顔を見た愛子は、椅子に座ったまま、
「どうしたの、わたし、ああっ、明日は土曜日、休みなんだ・・・」
「中野さん、ごめん、どうしようもなかったんだ」
「ああ、大原クン、大原クンのルームね・・・」
うろたえたのは俊介の方だった。愛子は、平然としている様子のように見えた。
「お水がほしい、お水、飲みたい」
愛子は、俊介に甘えるような口調でいう。俊介がコップに水をいれ、愛子に手渡した。
「ああ、おいしい!」
一口飲んで、愛子はそう云い、残りの水を一気に飲干してしまった。

     

飲み終わったコップを俊介に手渡そうとして、立ち上がった愛子が、俊介にしがみついてきた。
「ああ・・・わたし、どうしたらいいの・・・教えて、ぁああ〜わたし・・・」
「どうしたってゆうの、別ルームにした方がよかった?!」
俊介は、愛子の感情の昂ぶりを、自分のルームへ導いたせいだと思った。
「そんなんじゃない、そんなんじゃない・・・わたし・・・」
愛子が悶えるように駄々こねる姿は、俊介の気持ちをぐらつかせる。寄りかかってきた愛子を、抱く。俊介は、愛子の腕を持ち、背中へまわして、愛子を抱いた。香水のような化粧の匂いが俊介を昂ぶらせた。

「大原クン、わたしを抱いて、わたしを抱いて欲しい!」
愛子は、俊介の胸の中で、咽び泣くような声で云った。俊介の心は動揺し昂奮した。ふっと大学時代の愛嬌をふりまく愛子の姿が脳裏に浮かんだ。大手銀行のOLとなった中野愛子は、洗練された女に変わっていたと思った俊介だ。固く閉ざした女の門を、一気に開かせたかのような愛子だった。
「わたし処女なの、わたしまだ処女なの、大原クン、わたし、処女なの・・・」
25歳のOL、中野愛子は、その美貌をもったまま、まだ男経験がないのだというのだ。
俊介は、たじろぎながらも、女の子と何度か一緒に寝た記憶を、よみがえらせた。

     

俊介は、愛子が処女だと告白したことを疑った。女が25歳にもなって処女でいることなんぞ信じられない。俊介はそう思った。俊介の胸の中で咽ぶように声をあげる愛子のからだから、女の匂いがする。
「中野さん、まだ酔ってるんだ、気をしっかりして、ほら!」
俊介は、抱いた愛子の女を感じながらも躊躇していた。
「大原クン、わたしを女にして、ああ、醜いわたしを女にして・・・」
愛子は、大原の胸のなかで、哀願するような素振りで、云うのだった。俊介は、愛子の顔を持ち上げて、軽くキッスをしていった。重ねられた唇で開けたのは愛子のほうだった。俊介は、愛子の舌を弄ったとたん、これまで抑えていた欲情がいっきに吹き出てきた。

OL愛子が、女に見える。通勤電車のなかで、黒っぽいスーツに身を固めた女を見るたびに心で痴漢する俊介だった。愛子の身体を抱きしめ、ディープキッスをしながら、俊介は愛子の胸元を弄っていた。
「はぁあ、ぁああ、はあ、はあ・・・」
愛子がはく息の、悶えるような音が、俊介のこころをメラメラと燃やしていく。
「ああ、中野さん、いいんだね、いいんだね・・・」
「ぅうう、ぃい、大原クン、いい、いいの、やって欲しい・・・」
俊介は、愛子をベッドの上に寝かせた。タイトスカートが捲くれ上がり、ストッキングに包まれた太腿があらわになった。上着を脱がせ、ブラウスのボタンを外してやり、下着をめくってやる。愛子の見だしは、清楚そのものだった。

     

俊介が上着を脱ぎ捨て、ネクタイを外し、カッターシャツのボタンを外した。下着姿で愛子のからだを起こし、ブラジャーのホックを外していった。豊かに盛り上がった愛子の乳房があらわれる。スカートのホックを外してジッパーを降ろし、足元から脱がせた。愛子は上半身が裸になり、ストッキングとパンティだけの姿になった。愛子は、ベッドの上で、からだを抱くようにして乳房を隠していた。
「ああ、中野さん・・・」
俊介は、あとの言葉が続かないまま、ズボンを脱いで、シャツを脱いだ。そうしてベッドの上で仰向いた愛子にかぶさっていった。

愛子が悶えた。俊介におおい被さられて、上半身を男の肌と密着させた愛子が悶えた。俊介の手が愛子の乳房をまさぐり、盛り上がった全体を揉みだされて、愛子は俊介にしがみついていった。
「ぁああ、ああ・・・、はぁああ、ぁああ・・・」
俊介に抱かれながら、愛子は初めて触れる男の肌を、暖かいものだと思った。俊介は、男の持ち物がズキズキしだしているのを覚える。ああ、久しぶりに感じる女の匂いだ、俊介は、股間の勃起物を、愛子の太腿に押しつけていった。そうして愛子のパンティストッキングを脱がせ、真っ白なパンティを脱がせていった。

     

ベッドのうえの裸の愛子は、初めての経験を俊介から与えられる。もう酔いから醒めた愛子だったが、からだの中の火照りは、鎮まらなかった。人前で初めて見せる裸姿だ。愛子は、俊介の中にからだを開いていった。
「ぁあっ、いたい、ああっ、いたい・・・!」
処女膜を破られる激痛が、愛子を襲う。愛子は、歯を噛み締めて、痛みに耐える。女になる。処女膜が破れる痛みのことを聴いたことがあった。いま、みずからのからだで経験しているのだ。
「中野さん、痛いんだろ、やめようか・・・」
俊介は、愛子のからだに絡みつきながら、云ってやる。
「ううん、いいの、いいのよ、ぁああっ、我慢する・・・」
ムチムチの肌が、硬い俊介のからだと重なり合って、まだ愛には至らない、男と女の交情が重ねられるのだった。

愛子は、オーガズムに達するまでもなく、痛みを堪えていただけだったが、俊介は、チツ外だけれど射精した。終わったあと、愛子はトイレへ入り、しばらく出てこなかった。俊介は、ひとりベッドの上に、愛子が戻るのを待った。
「ああ、中野をものにした、思いもかけないことだ・・・」
俊介は、ひとりごちながら、ぼんやりと学生時代の愛子の姿を思い出していた。大学を卒業し、俊介は大手商社に入社し、東京勤務だ。愛子は、大手銀行に就職し、OL生活を送っている。たまたま京都のホテルで、深い関係になった俊介と愛子だ。
「ねえ、わたし、後悔なんてしてないから、大原クン、気にしないでいいよ・・・」
「まあね、もう大人だからね、中野さんって、でも持てるんだろ?!」
愛子の美貌は、男を虜にしてしまう魅力がある。
「ええ、でもね、わたし固く拒否してたのよ、経験してないのに何でも知ってるような素振りして・・・疲れたわ・・・」
愛子は、下着をつけ、ブラウスを着、スカートを穿きながら、云った。

     

俊介が泊まるホテルの部屋で仮眠したあと、愛子は、朝食もとらずに、ホテルを後にし、大阪の自分の部屋へ戻ってきた。
「ああ、大原クン、ちょっといい男になってたな・・・」
帰ってきて直ぐにシャワーを浴びだした愛子は、暖かい湯の刺激を肩に当てながら、ちょっと嬉しい気分になっていた。
「初めての体験よ、わたし、初めてだったのよ!」
自分で自分に言い聞かせるように、愛子は、思うのだった。
「ああ、OL3年目、ちょっと飽きたんかな・・・面白くないんだな・・・」
シャワーを浴びたあと、お股をソープで泡を立てて洗い、そうしてシャワーで流した。

     

愛子は25歳、京都にある大学を卒業して3年目だった。勤める銀行では、キャリアもついてきたし、収入も人並み以上にある。美貌だって他のOLには負けない自信があった。それなのにいい男とめぐり逢わなかった。俊介と同窓会の夜、からだの関係をもってしまって、愛子は、俊介ともう一度会いたいと思った。でも、自分から会いに行くというのもプライドに傷がつくようにも思えて、どうしようかと迷っていた。
夕方になって、愛子の携帯へ、俊介からメールが入った。東京へ戻る前に、もう一度逢えないか、というメッセージだった。愛子は会う旨のメールを返した。すぐさま俊介から返信があり、俊介が大阪へ出向いてくるという。落ち合う場所は天満橋。

約束の午後8時、愛子は天満橋のたもとで、俊介と会った。近くの喫茶店に入り、顔を見合わせた。
「逢えるかどうかわからなかったけれど、メールしてみたんだ・・・」
「ええ、わたしも、どうしょうかな、メールしようかな、なんて思ってた・・・」
愛子は、俊介と向き合いながら、初めての男、それも学生時代の顔見知り、なんだか一気に近くへ寄ったかのように思うのだった。
喫茶店をでて、お城の縁へでた。俊介が手を握ってきた。愛子は、黙って握り返した。もうからだを許した関係だった。逢うというのも、あるいはセックスすることを期待しているのだ。お城の近くのラブホテルへ、愛子は俊介と一緒に入った。

     

愛子がラブホテルへ入るのは、もちろん初めてであった。男と女がセックスする場所だ。それ以外のなんの目的もない場所だ。部屋の中は綺麗なベッドが中心で、いかにもセックスを愉しむという雰囲気に作られている。愛子は、そのムードに酔っている。俊介に抱かれる。昨夜とは違って、偶然でもなんでもなく、求めて抱かれるのだ。
「ああ、いい匂いだ、愛子さんは、いい匂いだ・・・」
俊介にそういわれて、愛子は、自分の匂いを感じてくれる俊介に、心が接近したように思った。
「うふぅ、大原クン、わたし・・・」
愛子は、それ以上の言葉が出せなかった。愛子は、服を着たまま、ベッドの上に寝そべっていった。俊介が愛子に覆い被さる。服を着たまま、二人は愛撫しだす。
「ああ、大原クン、わたしを好きになって・・・」
「ああ、好きになる・・・もうなってるよ・・・」
深いキスを交わしながら、俊介の手が、タイトスカートの裾から太腿へ手が差し込まれてきて、愛子は、からだの力を抜き、目を閉じた。

     

愛子は、ベッドの上で、俊介からキスを受け、ストッキングを穿いたままの上から手で股間を撫ぜられだして膝を広げていく。
「はぁああ、はぁああん、ああ、はぁあ・・・」
俊介の手で、ストッキングが太腿までさげられ、パンティの縁から指を挿しこまれて、愛子はこころなしか、悶える声をあげていた。
「ああっ、はぁああっ・・・」
愛子の息をすするような声を聞きながら、俊介は、愛子の秘唇の内側がじっとり濡れているのを知った。
「中野さん、いいん、もうべっちょり濡れてる、いいんだね」
「はぁああん、いい、いいのよ・・・」

愛子はまだ服をきたままで、ストッキングが下ろされただけだった。めくれ上がったスカートが腰にずり上がり、パンティが剥きだされていた。俊介は、愛子の姿をみる。女の秘密が、開かれようとしているのだ。昨夜は処女だった愛子だ。今夜は、どんな反応をするのだろう・・・。俊介は、ふっとそんな思いが脳裏をよぎった。
「中野さん、後悔しないんだね、ボクでいいんだね・・・」
「ぁああん、大原クン、わたしをめちゃめちゃにして・・・」
愛子は、ベッドの上に横たえたからだを、開けだしているのだ。セーターを脱がせられ、ブラウスのボタンが外され、そうしてブラジャーのホックが外されて、乳房をあらわにしていった。

     

「ああっ、大原クン、ああん、はぁああん・・・」
俊介は、愛子のストッキングを足先から抜き取り、パンティを脱がせた。そうして仰向かせたまま、膝を広げさせていった。愛子の淫らなようにも見えるからだを、俊介は観察する。乳房がこんもりと盛り上がり、弾力ある肌だと思う。広げた股間は、情欲をそそる。陰毛の黒さと、恥唇の色が、美貌のOL姿から一変して、淫らな女に変身したように感じる。

俊介がブリフだけの裸になった。そうして愛子を素っ裸にしていき、ベッドに横たわって抱きしめた。愛子の柔らかい肌の感触が、俊介を昂奮させていく。乳房をつかみ、揉んでやる。愛子は、身悶えして、柔らかい声を上げだした。
「はぁん、ぁあん、ふぅう、ふぅう・・・」
俊介は、愛子の手を自分の股間に当てさせる。そうして愛子の乳首に唇をつけてやる。愛子が、俊介の大きくなり始めたペニスを弄ってきた。そうしてブリフの中へ手を入れてペニスを握ってきた。俊介がブリフを脱ぎ、素っ裸になる。お互い素っ裸になった。そうしてからだを合わせ、手と唇をお互いの裸に巻きつかせていくのだった。

     

ベッドのうえでシクスナインになった裸の愛子と俊介だ。お互いにからだを弄りあい、愛子は俊介のペニスを口に含み、俊介は愛子の股間に顔を埋めて舌先を這わしていく。
「はぁああん、いい、いい・・・」
「ああ、もっとしゃぶって、しゃぶって」
勃起したペニスを、愛子は根元から亀頭へと舌先を這わせあげ、亀頭をすっぽりと咥内に含む。ペニスの胴を握り締め、カリ首を舌先でぺろぺろと刺激する。俊介は、愛子の陰唇を唇でつまみ、引っ張り、拡げて、陰唇の内側を舐めあげていく。膣口へ舌先をあてがい、入り口を舐めてやる。陰唇の先を指で抓み、クリトリスを剥きだす。そうして舌先をクリトリスにあててやり、唇ではさみ吸ってやる。

男と女が弄りあう。男の欲望と女の欲求が触れ合う。愛子と俊介は、こうしてからだを絡めあい、快楽をむさぼる関係になるのだった。
「愛ちゃん・・・」
「俊ちゃん・・・」
愛撫の途中から、お互いにチャンづけで呼ぶようになった。愛子の性愛経験は浅いのだ。一昨日、俊介に処女を明け渡して、まだ二度目のセックスだ。快感を感じるといっても、まだ浅い昇りかたなのだ。俊介は男だ。射精をすれば引いていく。愛子にはまだ、男の性欲がどういうものかを十分にはわかっていない。それは俊介においても同様だ。セックス経験を十分に積んだわけでなかった。

     

性交は正常位スタイルだ。シクスナインの前戯がおわり、愛子がベッドに仰向いて伏せった。俊介が愛子に被いかぶさって、からだとからだを擦りつけあった。愛子が股を拡げ、俊介がその間にはいる。勃起したペニスを愛子の拡げた股間の真ん中にあてがい、グイッと挿し込んでいく。男のさおが女のさやに納められて、愛子と俊介は結合しあったのだ。俊介のペニスが愛子のチツに埋め込まれ、そうして二人は抱き合った。
「ああん、ああ、いい、いい気持ちよ・・・」
「オレも、いい気持ちだよ、愛ちゃん・・・」
愛子は、男とからだを重ねることが、気持ちいいことだと、あらためて感じた。俊介は、女のチツにペニスを挿しこむことが、直ぐに射精につながることを知る。愛子も俊介も、オナニー経験は豊富だといってよかったのだ。




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