えろすかろす物語-2-
(9〜18)



     

交情時の友子の身体の感じ方、それは由紀夫の嗜好にあわせられていくようです。友子の持ち合わせた身体のエロスが、次第に由紀夫好みに仕立て上げられていくとでもいえばいいのかも知れない。
織物問屋の御曹司である由紀夫の性癖は、耽美的といえばその傾向を帯びている。友子はかなり厳格に育てられてきた二十歳。とはいえ身体の中のエロスを由紀夫に導きだされて、自らの趣向と合わせて耽美的。特に縛り絵を見ると、身体のなかからぞくぞくとエロス感情がわきあがって、もう赤面しポーっとなってしまう。

「友子、さっきは少し縛ったけれど、どうだった?」
由紀夫は、友子を恥ずかしい格好に結い、そうして交合に及んだことを、友子がどのように感じたかを聞くのだった。
「ああ〜ゆきさん、わたし、いつもよりずっと感じちゃった〜」
友子は、膝を肩に触れるまでに折られ、股間を拡げさせられて竿の挿入を受けた昂奮を控えめに言う。
由紀夫の嗜好が友子に嫌がられなく、なおのこと受け入れてもいいという感触を受ける。由紀夫の思惑は、友子をモデルにした映像を作りたい。それも、まだ誰も見たことがないような女縛り図絵。写真と映像で織り成す女物語。

     

「友子をモデルにした映画を作りたい!」
由紀夫は友子の反応を見るようにして、言いだす。
「ええ〜?どんな〜、どんな映画〜?」
「友子のエロスを表現したい、と思う〜」
「ええ、いいわよ〜、裸になったりするんでしょ?でも内緒の映画でしょ?」
「もちろん、友子とボクの二人だけの映画!」
友子には内緒で撮りはじめたビデオ。先ほどは、鏡の前のボックスからレンズを覗かせて収録したビデオ。これを公然と撮りたいということなのだ。友子の青春、エロスカロス物語である。

友子・二十歳の花物語、というタイトルで映画(ビデオ)作品が作られていきます。
庭に咲いた赤紫の牡丹の花、その牡丹を背景に友子は着物姿でたたずんで、由紀夫がビデオを回します。
「ちょっとそこで笑ってごらん、そうそう〜手で花をさわって〜」
由紀夫の注文に、友子は応じていきます。プロローグの撮影、そうして次のシーンは座敷です。
鏡台のうえにカメラを置いてその横にTVモニターが置かれた。そうしてスイッチが入れられた。

     

「ねえ、友子さん、こちらへきて御覧なさい。庭に牡丹の花が見えますよ!」

着物姿の友子が座敷の中央に置かれたソファーに座らされる。正面に鏡台があり、鏡のなかに友子の和服姿がおさまって、横のTVモニターに、ソファーに座った友子の姿が映し出される。
「じゃ〜友子さん、そこでお着物の裾をまくってくださいな!」
<ええ〜もうやりだすの〜!>

友子は呟く。そして由紀夫の指示どうりに、着物の裾をもって膝の方へと上げる。白足袋に包まれた足から膝までがあらわになって、膝小僧が艶めかしい。
由紀夫は和服姿の友子に、ストリップショーをさせるつもりなのです。
帯が解かれて着流しになり、襦袢姿でお腰が取られ、そうして友子は裸になった。そのうえで一枚着物を羽織らされ、再び友子はソファに座った。ソファーから庭を見ると、赤紫の牡丹の花が見える。友子はその花弁、ぼったりとした牡丹の花を色めかしいと思う。

そうしてソファーに座った友子の背後から、由紀夫が抱きついてきた。
「さあ、友子、いい子だね〜可愛いね〜綺麗だね〜着物がよく似合うね〜!」
「はぁい〜ゆきさん、わたし、綺麗??」
「ああ〜とっても綺麗、麗しい〜友子は二十歳、美しい!」
「ああ〜ありがと〜わたし〜ちょっと恥ずかしい〜な〜!」
由紀夫の手が、友子の襟を広げ、乳房を露出させる。正面の鏡台に映されると同時に、TVモニターにも正面から見る友子の姿が映しだされていた。

     

ソファーに座った友子の着ている着物の前がはだかれて、胸から腹、そうして閉じた腿と膝までが露になった。
「あ〜ゆきさん〜わたし、綺麗〜?」
「裸の友子、綺麗だよ〜こうして着物をつけてると艶めかしいよ〜!」
由紀夫の手が友子の乳房を下から押し上げ、そうして揺すった。友子の露にされた乳房がゆさゆさと揺れて、その光景がビデオに収録されていくのです。
「うう〜あ〜ゆきさん〜ううう〜うう〜」

友子の瞳が閉じられ、ソファーに頭を預けるようにのぞけってしまう。由紀夫の手が太腿を割りに入った。友子の膝が割れて、左右に広げられていく。友子は、うっとりとした表情で、由紀夫の動作に逆らうことなく、自然体で任せていく。
両足のかかとがソファーに引き上げられて、友子は立膝姿になった。由紀夫はピンクの絞り帯をもって、友子の首の後ろにかけ、それを前にまわした。そうして膝の内側から通して再び首の後ろへと引いて結わえた。


膝を拡げた立膝姿の友子、その姿が崩れないようにピンクの帯で固定された格好の友子。正面のTVモニターには、裸の身体を拡げた姿が映し出されている。由紀夫は、ビデオカメラを手に持って、友子の裸に近づいて、舐めまわすように収録していくのです。
「ねえ、友子、こんなにされて、気分はどうなの〜!」
「ああ〜ん、ゆきさん〜いじわる〜わたし、はずかしい〜!」
「だあれも見てやしないから〜安心していいんだよ〜!」
「でも〜わたし〜こんな〜ああ、感じちゃう〜ああ〜!」
「友子のここの毛、黒くて目立つね、それにここ、あめ色してる〜」
「ああ〜ゆきさん〜恥ずかしい〜!」
由紀夫の手が、友子の肌を撫ぜていく。乳房を撫ぜ、腹を撫ぜ、太腿を撫ぜていく。

     

ソファーの上で正面を向いて座っている友子の姿を、ビデオカメラで正面から撮られる。着物を着ているとはいっても、帯が解かれ、胸元をはだけだし、膝を立てて開けている姿だから、正面からの図はエロスそのもの、なおそこにカロスー美ーを見出す由紀夫です。膝に巻かれたピンクの帯は、友子の足が閉じられないように固定する。
<ああ〜わたし〜こんな格好で撮られてる〜浮世絵春画みたい〜!>
由紀夫の手指が友子の肌を撫ぜまわすので、友子はこそばゆい気持にさせられて、だんだんと悶えはじたのです。それも、性感帯の急所は触られずにいるものだから、なんとも歯痒い気持にさせられる友子。

「ちょっといたずらしてやろうかな〜友子〜!」
「うう〜なんなの〜ああ〜いたずらって〜わたし動けやしない〜こんな〜!」
「だから、どうなるんかな〜ってさ!」
由紀夫が手に持ったのは、卵型の小型バイブレーション、ローターという代物。友子の前にぶら下げられたローター。もちろん使うのは初めてのこと、友子は一瞬そのモノがなにであるかを理解した。
「うう〜ん、ううん〜それで〜ああ〜」
友子の気持が昂ぶった。表情がとろりと溶けていくような柔らかさになった。由紀夫は、友子の腕を後ろへまわし、手首を縛った。立膝開脚、手首が後ろとなった友子の秘所にローターを挿入し、そうして友子が反応していく表情をビデオに収めようというのです。

由紀夫の手の中のローターが、友子の秘所奥深くへ仕込まれる。そうしてスイッチが入れられた。
「ああ〜ゆきさん〜ううわぁ〜そんな〜ああ〜ビリビリして〜!」
ソファーの上で大股広げ、ローターが入れ込まれた秘所が、アップでビデオに収録されていく。
「わぁ〜ぁぁ〜ん〜ああぅぅ〜うう〜あ〜!ゆきさん〜」
たとえ許婚だからとしても、二十歳の友子には刺激がきつい。これまで、由紀夫の指が入り竿が入ったとはいえ、それ以外のモノがはいる感触は、友子にとって異質なモノ。ローターのぶれる振動が体内に伝わってくる感触。肌を撫ぜられ蜜壷を撫ぜられる感触とは異質な、それでいて言い知れぬ微妙さで体内を震えさせる快感。友子は初めてのローターを、埋め込んだまま、快楽への旅に誘われるのでした。

     

「友子〜!いい気分、いい気持なんやろ〜かおが紅潮して〜きてる〜!」
「ああ〜ゆきさん〜ほしい〜ゆきさん、ほしい〜!」
友子は喘ぐように悶えて由紀夫にうったえる。由紀夫は、指が友子の唇を割り、口の中へ挿入してやると、友子は、由紀夫の指をぺちゃぺちゃと舐めだしたのです。
「ううう〜うう〜う〜あぁ〜ん〜ほしい〜!」
由紀夫は、腰から竿が抜きだして、友子の口元へやると、友子はもうその竿に舌を絡ませだしたのです。手を後ろに結わえられている友子は、顔を動かせて竿を口に掴み、すぽっと咥え込んだ。上唇を割って入った由紀夫のホンモノ竿に、秘所唇はローターを咥え込んでいるのです。友子の悶えは昂ぶって、もう朦朧となり始める意識のなかです。

ぶう〜ん、ぶう〜ん、ビビ、ビビと、友子の秘所に埋め込まれたローターが、鈍い音を洩らせる。友子はもうもう、由紀夫の竿を、顔を動かせお口の中で、ぐるぐると回させて、舌で撫ぜあげ、きゅ〜っと吸い込む。
「うぅう〜うう〜ううぐ〜」
「友子、もっと強くするね〜いいね〜!」
「うう〜うう〜ううぐうう〜」
由紀夫はローターの振動を強めて、友子の竿を口に含んだ表情を見ていく。友子は、もう息絶え絶えの呻きを発し始めていた。

<ゆきさん〜わたし、もういきそ〜!ううわあ〜!>
ソファーの上で股間を開け、膝と首筋を繋いだピンクの帯に固定された友子の身体。秘所に埋め込まれたローターの振動刺激がビンビンと身体の中を駆け巡る。友子の悶える身体を、ビデオカメラが執拗に捉えていく。友子の感情が喜悦のなかに埋没し、一心に刺激を受け入れて昂ぶっていく容子を見ながら由紀夫は、手にしたローターのスイッチを操縦する。
「ううぅわ〜あああ〜ううぅわ〜ん〜おおお〜ああ〜」
友子の身体がアクメの坂道を登りつめ、てっぺんに届く直前で、スイッチが切られる。
「ふう〜ふぅわ〜いい〜うう〜わぁぁ〜!」
「ねえ、友子〜いい気持〜?どう〜いい〜?」
「ハアアア、いい〜いい〜ゆきさん〜いい〜!」

     

ローターのスイッチが入る。
「うぅうう〜わ〜いく〜ああん〜うぅ〜うう〜!」
友子の顔が軋むようにゆがみ、喜悦の感覚に身体中が酔いだす。この容子を見る由紀夫は、もっともっと友子を責めあげていきたい衝動に駆られる。
「ううう〜うんぐぅ〜うぅわ〜ああ〜いい〜いい〜!」
由紀夫はまたもやローターのスイッチを切った。友子の秘所、壷の中がどんな状態になっているのか、由紀夫は想像する。指を秘所にあてがい、ビラビラを開いてやると、ピンクの秘壷の入り口が開く。ローターの先が見え、秘唇口から蜜が滴りだしている。ビデオカメラが、この秘唇まわりを大アップでとらえる。TVモニターに映し出される秘唇まわり。呼吸するイソギンチャクのような、秘壷の中の襞がうごめいている。

「おお〜友子、すごい〜友子、燃えてる〜ほれ〜ここ、こんなになってる〜!」
由紀夫はおもわずソファーの前にまわって、友子の秘壷に唇をあてがい、チュッチュっと吸い始めた。舌で秘壷のまわりを舐め、そうして舌の先を挿入し、秘壷に溜まった蜜を吸い出したのです。
「ああ〜ゆきさん〜ああ〜うぅあぁ〜もお〜いきそ〜!」
由紀夫の手が友子の乳首をつまみ、抓ってみると、友子の呻きが一段と昂じる。由紀夫はブリーフを脱ぎ捨て、ローターを抜き去り、そうして自分の竿を友子の秘所に挿入し始めたのです。

ソファーの上で股間を開け、膝と首筋を繋いだピンクの帯に固定されたまま、友子は由紀夫の竿の挿入を受け入れる。ローターの振動でもう頂上近くまで昇らされた友子は、竿を差し込まれた瞬間
「うぎゅああ〜ん〜!ああ〜いい〜ああ〜!」
と、悲鳴に近い疼き声を上げた。
由紀夫の勃起した竿が、友子の秘唇を拡げ、壷の中へと一気に突っ込まれ、奥の襞にあたる。友子の股間の奥が竿をぎゅっと締め付けられる感触に、由紀夫は快感の渦に巻き込まれる。もう一気に射精しそうな快感である。
「ぅううう〜ああ〜ゆきさん〜ああ〜いい〜いく〜ああ〜いく〜!」
「友子〜おお〜締まる、締まる、いい〜いいぞ〜!」
由紀夫は竿を秘壷の奥でかきまわし、そうしてゆっくり抜いてきて、またもや一気に挿し入れる。一気に挿し入れられるそのたびに、友子は喜悦の呻きをあげながら、悶えて咽び啼き叫ぶ。


     

「ああ〜ゆきさん〜ああ〜いい〜いい〜いきそ〜!」
「ボクもいい気持〜!締まる、締まる〜よ〜く、締まってくる〜よ〜!」
友子はもう股間を拡げられたまま、悶え喘ぎながら、エクスタシーの境地を彷徨っている。
ビデオカメラは固定され、友子と由紀夫の激しい交合場面を真横から収録している。由紀夫の手が拡げられた胸を弄り、乳首をつまみ、そうして腰を振り、竿を出したり入れたりしている。
「ううああ〜ううあ〜いい〜ああ〜いく〜いく〜!」

由紀夫の腰振りスピードが早くなった。
「おお〜友子〜いくぞ〜!おお〜いくぞ〜!」
「うううあ〜ああ〜うううぐうあ〜ううぐう〜ああ〜いくぅ〜いくぅ〜ああ〜!」
「そら〜そら〜いけ〜いけ〜!」
射精と同時に由紀夫は、強〜く腰振り、秘壷の中をぐりぐりと捏ねまわした。
「ううぐう〜ぅぐう〜うう〜あああ〜ああ〜いい〜あああ〜〜!」
友子のオーガズムが最高に達したとき、竿の上に潮がぴゅんぴゅんと噴出された。

     

大学で美学を学ぶ友子。その研究課題は浪漫エロスについて。女の性がどのように満たされてきたのか、と云うのが課題。男優先時代にあって、女は男の快楽に供されてきた歴史。これからの時代は女も男同様に、性の快楽を公然と表に出していく時代。江戸期の浮世絵春画、現代のSM映像、それだけではなくての文学上に表れた性の表現。友子の情念を照らし出すかのように、由紀夫の趣向が友子を感情で導いていくのです。
言葉でなくてイメージを、知性でなくて情動を、表にだしてあげること。由紀夫と友子の関係は、イメージと情動を体感させる関係なのです。

「ねえ、友子、映画の出来た部分を見てみるか〜?!」
「うう〜あ〜みたいけど〜ちょっと恥ずかしいな〜」
これまで撮ったシーンを部分編集したという由紀夫の言葉に、友子は答える。
「ボクも友子に見せるの、ちょっとためらってるけど、ね」
「でも、見たいな〜って、感じちゃうんだけど、どうしよ〜かな?」
友子の脳裏に先日の収録現場がよみがえってくる。股間を拡げて括られて、ローター挿入されながらエクスタシーの境地を彷徨ったあの感覚。身体の奥深くが疼いて悶えて発情させたあの体感。もう絶頂ちかくを彷徨って、由紀夫の竿を受け入れて、アクメを迎えたあの体感。

「友子、感じ出してるんでしょ、顔があか〜くなってきたよ〜!」
「ううあ〜だって〜ゆきさん、そんなこと、わたし、どうしょ〜ああ〜もう〜!」
「見ようか〜一緒に、ビデオ見ようか〜!」
TVモニターを前にして、ソファーに座った友子と由紀夫。ビデオのスイッチが入れられて、TV画面に映されだいた「友子・二十歳の花物語」の一部分。
タイトルに続いて出てきた映像は、友子が庭の牡丹のそばで、にっこり笑顔のポーズを取った画像。そうして次には浮世絵春画に見入る友子の画像。友子の目線がTV画面に見入っている。そうして次にあらわされたシーンは、友子の着物姿でソファーに座ったシーン、一瞬、次のシーン、友子が由紀夫の竿を舐めだしているシーン。

「ぅううあ〜こんな〜アップで〜わたし、ああ〜恥ずかしいよ〜ぁああ〜!」
このとき、友子の胸にジーンと痺れのような感覚が充満してきた。
「友子の姿、二十歳の友子だよ〜!」
「ううん〜わたし〜ぅううあ〜どうしょ〜ゆきさん〜見るの恥ずかしい〜!」
そう云いながら、友子は、自分のアップした顔、その唇に咥えた竿の図を、動揺しながら見入る。

     

編集中のビデオ「友子・二十歳の花物語」を見ているさなか、由紀夫が友子を抱き寄せた。友子は倒れるように由紀夫に身体を預けた。ビデオはソファーのうえで裸で括られた友子の正面から撮られたシーンに移っていた。
「ぅうう〜ゆきさん、わたし、抱いて〜今日もやって〜!いいのよ〜ねえ〜!」
「ううん、わかった、友子、今日も続きを撮ろうね〜!」
由紀夫の唇が、友子の唇に重ねられ、そうしてディープキッスに入った男と女、由紀夫と友子。

ビデオ画面が終わると、録画モードに切り替えられ、ソファーの前のTVモニターに、由紀夫の手が友子の胸元を弄る光景が映し出された。ビデオカメラで録画しながら、自らが出演者になるという倒錯は、編集が第三者に委ねることなくおこなえるようになった時代特有の感覚である。友子のあられもない姿態を録画し、共有するという関係は、エロスカロスの新しい領域を開いていく。
「ぅう〜ゆきさん〜きょうも苛めて〜わたし、いい〜いいのよ〜!」
「う、うん、友子、いいんだね〜!気に入ったの〜ビデオ!」
「ぅうう〜ぁあ〜恥ずかしい、けど〜でも〜いいの〜!」
由紀夫の手が友子の身体を抱きしめ、ブラウスのボタンを外しだす。友子は目を瞑ったまま、由紀夫の手の為すがままに、身を委ねている。友子の髪の匂いが由紀夫の感覚を昂ぶらせてくる。

「ぅう〜いい匂いだね〜友子の髪、艶やかで綺麗だし〜でも、後ろで括っておこうね〜」
友子の肩下まで延びた髪の毛を束ねてゴムで括ったポニーテール。首筋と耳朶が白く艶めかしい。友子の気持は、恥ずかしさと好奇心が入り混じったような感覚になる。日常に学校で講義を受けている時間、はっと気がつくと自分が浮世絵春画の中にいる。SM挿画のイメージが頭の中に行き来して、妄想にふけってしまうことになる。
<ああ〜ゆきさんに脱がされていく〜ううあ〜!>
由紀夫の手がスカートの裾をめくり上げ、太腿が露になる。三脚に設置した正面のビデオカメラが、ソファーに並んで座った友子と由紀夫の姿を捉えている。今日は縦縛り。由紀夫の脳裏をかすめる妄想。

     

友子の手が由紀夫の股をまさぐりだし、ズボンのファスナーを降ろしてブリーフの切れ目から竿を引きだす。由紀夫の竿、もう勃起している竿を友子が包みしごきだす。由紀夫はといえば、友子の股間、スキャンティの合間から手を指し入れ秘所を弄りだす。スキャンティを尻から腿へと外して足首にまで降ろす。友子は膝を拡げた。肩を抱いた由紀夫の腕が、友子を下へ寄せると、友子の身体がす〜っと倒れこみ、竿を唇に頬ばった。こうして服をつけたままの二人が、羞恥の極所だけを露出させて、秘密の極所をまさぐり愛撫していくのです。

由紀夫は、友子の手首を交叉させ、絞りの赤い花柄帯で括った。
「ああ〜ゆきさん〜おおきい〜おいしい〜あ〜」
友子は手首を括られたことには触れず、由紀夫の竿を食べる感覚を云う。
「じゃ〜こっちへおいで!」

友子は手首を括られた友子、由紀夫に促されて、縁側廊下の梁にてを上げた姿で括られてしまった。ブラウスのボタンが外されたまま、下穿きをつけない尻まわりはスカートが隠していた。
「今日はね、こうして、友子は立ったまま、ビデオに撮られるんですよ〜!」
畳の上に置かれたビデオカメラがセットされた三脚。庭を背景に、立って手首を梁に吊られた友子の姿を捉えていた。


手首を括られ、縁側廊下の梁に腕を上げて括られてしまった友子。美学を学ぶ女学生らしい清楚な感じの友子。髪は後ろで束ねて括られて、ブラウスのボタンが外されたまま、庭に背を向けて立っていた。
「今日は、友子のお仕置き、ってタイトルで進めようかね〜いい?」
「おしおき?ぅうあ〜それって、痛くしないでね〜ゆきさん〜」
「ぅうん、そんなことしない、ちょっと、うふう〜いたずら程度〜!」
由紀夫の手が、はだけた友子の胸元、ブラの上から乳房を押さえた。ブラの前留めを外し、乳房が見えるようにした。

     

「ぁああ〜ゆきさん〜あ〜わたし〜ぅぁあ〜」
手首に巻かれた絞りの赤帯が鴨居に括られて、友子は手を降ろせない。
「ぅふ〜たっぷりがいいか?そう、たっぷり可愛がってあげようね〜!」
「ぅあん〜ふううぁ〜ぁあ〜!」
友子は、これから由紀夫に「いたずら」される姿を連想し、顔を赤らめ、気持を昂ぶらせる。

由紀夫は友子の後にまわり、抱きかかえるように手を乳房の上においた。ビデオカメラのそばにセットしたTV画面をみながら、友子の身体をまさぐっていくのだ。
「友子も、ほれ、テレビをみてごらん、ほれ、映ってるでしょ〜!」
「ぅああ〜恥ずかしい〜そんな〜ぅあ〜ああ〜ん!」
友子は、もう昂ぶった気持を隠せず、喘ぐような吐息のような声を洩らしだすのです。友子を抱えた由紀夫の手が、乳房を包み、そうして下から、横から、揉みほぐしだす。うなじから耳の後ろへ、軽く唇を触れさせながら、由紀夫は友子の耳もとでささやく。

「友子、きれいだよ〜かわいいね〜ああ〜友子、すきだよ〜!」
「ぅううあん〜わたし〜ぅううあ〜わたし〜ぁあ〜いい〜」
「ほれ、お乳、かわいい、ね〜ほれ、みてごらん、この先っちょ、ほれ」
手を上にあげさせて抗うことのできない友子の乳首を、指先でつまんだ由紀夫がささやくように云う。 
スカートの裾を捲り上げ腰に丸めて、友子の腹から下部を露出させた。そうして臀部をも露出させられた友子。


     

「ぅふぅう、友子、ほら、こんな姿になっちゃった〜どお〜こんな格好〜好きでしょ〜!」
「ぅうあ〜ふぁあ〜ふうぅ〜ゆきさん〜ぅうう〜ぁあ〜」
友子は剥かれた腰元を隠すように腿をキュッと締める。乳首をつままれながら、股間の上に生える陰毛を撫ぜられる友子。由紀夫が耳元へ息を吹きかけてくる。友子は、腕を上げたまま、お尻を左右に小刻みに振りだしたのでした。
「ぅふああ〜ああ〜ゆきさん、ぅふうああ〜ああ〜ん!」
由紀夫が友子から離れ、モニターに映りこまないようにして、友子のこの姿を、庭を背景に撮っていくのだった。

手首を吊るされて、ブラウスのボタンが外され、スカートがまくりあげられて腰にまるまった格好の友子。ウエストからヒップのラインがビーナスの彫刻をおもい起こさせる。庭を背景にこの友子の姿を見る由紀夫。友子は、うっとり放心したような表情で、目を瞑っていた。
<ああ〜わたし〜なんやろ〜この感じ〜ううあ〜なんやろ〜ああ〜>
手首を括られて梁から吊るされている半裸の姿を想像し、美しいのか醜いのか区分けがつかない意識のなかに友子はいた。

<ああ〜こうして、女って〜感じるんよね〜わたし、気持いい〜いい〜!>
そう思うと、下腹の付近がムズムズしているように感じる。お腹の中、お腹の奥。
<ああ〜子宮が感じるって〜あああ〜こんなこというんやろか〜ぅああ〜!>
友子は、自分の身体が他人の身体のように感じる。さっき見たビデオの中の自分の姿を思い起こす。
<からだって〜なんやろ〜わたしのからだって、なんなの〜教えて〜ああ〜!>

 「きれいだよ〜友子、そうしてる友子って、綺麗だよ〜!」
由紀夫の声が友子の意識に届いた。

     

「ああ〜ゆきさん、わたし、ううあ〜ダメ〜そんなに云わないで〜醜いんでしょ、ほんとのわたし〜!」
友子の意識が妄想の中で遊んでいたときに、由紀の言葉に反応した無意識であった。
「ゆきさんもわたしも、変態よ〜もう気がくるってる〜ああ〜わたし〜わたしを抱いて〜」
友子は何故か泣きそうな声で、心細げに云った。

何の不自由もない環境で育った友子。大学では美学を学び、卒業したらギャラリーを作って好きな作家の絵を扱いたい、と夢見る二十歳の友子がいる。一方で、由紀夫に抱かれ、愛撫を受けて、セックスに快感を覚える自分がいる。先日、縛られた身体で、由紀夫の竿を受け入れた。そのときの快感が、忘れられない。この身体の何がそうさせるのか、友子の思いはそのあたりを彷徨っているのです。
身体の快楽は心の快楽、その快楽になんの疑問もなく楽しめる人は幸せである。エロスの快楽は「美」である。友子は、内側にめらめらと燃え始めたエロスの炎を、時として疑問を持ち始めたのでした。

由紀夫が近寄り、友子の抱きしめ、唇に唇を重ねた。
<ぅうう〜ああ〜ゆきさん、わたしを、いじめて〜いっぱい苛めて〜!>
友子は腕を上げたまま、由紀夫のディープキッスを受けながら心で叫ぶ。
由紀夫の手が、剥きだしになったお尻を撫ぜだした。そうして窪みから指を挿しいれ、友子の秘唇を包んだ。一方、前からも指を挿しいれ、秘唇の先を弄りだした。

     

「ぅっう〜うう〜ぁあ〜あああ〜」
「友子〜お股を開いて、さあ〜お股を開けてごらん〜!」
立ったままの抱擁で、半裸の友子に股を拡げるようにいう由紀夫。友子は由紀夫の言葉で暗示をかけられたように、足首をずるずると拡げていった。鴨居に掛けられた紐が緩められ、友子顔を庭の方に向けさせ、そうして手を括ったまま、股を拡げさせ、背中を水平にさせた。

腿を開き、お尻を突き出し、背中を水平にされた友子の背後から、由紀夫が胸に手をまわして乳房をにぎる。剥きだしにされたお尻を由紀夫の腰が支える。由紀夫はすでに下半身が裸である。由紀夫の竿が友子の臀部に当たり、友子に竿が触れていることを感じさせるのです。括られた手首を頭の上にした友子をバックから挿入しようというのだ。

腿を開いて尻を突き出した友子のバックから竿を挿入しようとする由紀夫。股間をぱっくり開かせて、まづは唇つけてみて、秘所を舌でまさぐってやる。
「うう〜ああ〜ゆきさん〜ああ〜そこ〜いい〜いい〜!」
由紀夫は友子の呻き声を聴きながら、ビデオカメラにこの姿が映るようにセットして、なおも友子の後ろから、秘唇を舐めてまさぐって、そうして大きくなった自分の竿を、秘所の芯へとあてがった。

     

竿の先を秘唇の芯に埋めはじめる。友子の秘唇に開かれたピンクの口は、竿が入るのを拒むように押し戻してきた。由紀夫はその圧力を押しのけるように、ぐぐっとこじ開ける。
「ぅうぁあん〜ああん〜ああん〜いい〜ああ〜!」
括られた手で頭を抱えるようにして、友子は呻きの声を出しだした。由紀夫は友子の肩に手を掛け、自分はそのままで友子の身体を前後に動かさせた。
「もっと、お股を拡げて〜拡げて!そう〜入りやすく〜そう〜!」
友子の足首が左右にいっぱい拡げられた。そうして由紀夫の腰が突き出されて、友子の秘口へいななくように竿がズボズボっと音を立てながら入っていった。

身体に巻きついたよじれた衣服を脱がせられた友子。白日の庭先で、すっぽんぽんの裸にされた友子。庭に顔を向けて腰を折り、バックから竿の挿入をうけていく友子の気持。こうしてだんだんと、快楽喜悦へ昇っていかされるのです、二十歳の友子、花物語。

中世のヨーロッパに魔女が出現したという。現在だったらこの魔女は、ほんとに魔女なのだろうか、と友子は思う。友子はエロスに共感を覚える。エロスは性愛。親が認めた許婚の由紀夫との性愛は、婚前交渉だとしても今の時代は許される、と思っている。女が魔女になるとき、友子が魔女になるときと言い換えてもよい。魔女の要素は、女だれもが持つ要素だと友子は思う。ただし、この思いは秘密にしておかなければいけないですね。

     

由紀夫には、友子を拘束してエクスタシーの世界へ導いていきたいとの欲望がある。女がいて、男がいる。友子がいて自分がいる。男の自分が欲望達成を女に向けとき、そのスタイルは千差万別でありますが、おおむね男と女の関係は、世の習いから逸脱していくようである。由紀夫が求める友子には、そういう資質があるような、そのようにも思う由紀夫です。裸に剥いて鴨居に吊るした友子をば、後ろから突きあげるスタイルで、快楽欲望満たしていく由紀夫に応える友子があった。

「ういうぐう〜ああ〜いい〜いい〜もっと、もっと〜おくまで〜ああ〜いい〜!」
「そうか〜いいのか〜もっと、いい気持になって〜そら〜友子〜!」
由紀夫の竿が友子の秘口のいちばん奥を突いたとき、友子は絶句するようにアクメを迎えた。このとき友子は、呻いてわめいて天国へ昇天していく女となった。





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